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昭和49年(1974年)

姉弟(1月1日午後6:05〜6:45放送)

1月1日 朝日朝刊
芥川賞作家郷静子の「成就」を素材にしたもので、気の強い姉と、現代っ子の少年の姉弟愛を描く。脚本・高橋玄洋。
交通事故で両親をなくした中川幸子(音無美紀子)は、家業の八百屋を継ぎ、忙しい日々の中で弟、充(坂東八十助)の一流高校への進学、そして大学への進学を夢見ていた。だが、充は、中学を卒業したら家業を手伝おうと決意していた。
ある日、幸子に縁談が持ちこまれた。幸子は迷う。そんな時、充は同級生の同姓の友人、中川守(三ツ矢雄二)とある計画を思いついた。その友人は高校進学希望だが、学力が足りない。中学の試験のたびに名前を交代すれば、友人の内申の点が上がって希望校を受験でき、逆に充は、悪い成績で姉をあきらめさせれる――充の猛勉強が始まった。

夕ばえ作戦(1月14日〜1月23日放送 再放送・翌年3月31日〜4月5日)

第1回 中日朝刊
現代の中学3年の少年が、偶然手に入れたタイムマシンを使って江戸時代にタイムトラベル。忍者風魔一族を相手に大活躍という愉快なSF冒険ドラマ。
中3の砂塚茂(山田隆夫)は大変なステレオマニア。ある日、学校帰りに金属の小箱を拾った。その箱についているダイヤルを回すと、あっというまに江戸時代へ。

マリコ(1月28日〜2月6日放送 再放送・12月23日〜12月28日)

1月23日 北国朝刊・テレビトピックスより
NHK総合テレビ「少年ドラマシリーズ」(月曜−水曜後6:05)では、28日(月曜)から一昨年放送の「タイムトラベラー」でコンビを組んだ浅野真弓と木下清を主役にホームドラマ「マリコ」を放送する。
「マリコ」は、幼い時母親と死別した主人公・マリコ(高校一年)が、父親の再婚を納得するまでの心のかっとうと成長を、明るい高校生とあわせて描くもので、浅野真弓がマリコを、木下清は、マリコのクラスの委員長・白石役を演じる。
原作・高谷玲子、脚本・松田暢子、音楽・越部信義、演出・伊藤美行。6回連続で放送。
原作者・高谷玲子は、昭和40年、肺ガンのため25歳の若さで死亡したが、この作品は彼女が中学3年生から20歳にかけて書き上げた処女作「静かに自習せよ」を脚色したもの。
出演は二人のほかに、マリコの父・相川大介を根上淳、相川家のばあや・キヨを近松麗江、マリコの祖父を西島悌四郎、祖母を東郷晴子、大介の再婚相手・静子を高田敏江らが演じる。主役浅野真弓は、堀越学園高等部二年在学中。
第1回(1月28日 北国朝刊)
幼い時母を亡くした高校生の主人公・マリコ(浅野真弓)が、父親の再婚話を納得するまでの心のかっとうと成長を描く。
マリコは高校一年生のクラスの副委員長である。委員長の白石(木下清)と共に、わからずや一味をおとなしくさせようと努力している明るい生徒だ。彼女は四歳の時に母と死別したが、以来新聞記者の父・大介(根上淳)と平和な生活が続いていた。
(1月28日 中日朝刊)
幼い時母を亡くした高校1年生のマリコ(浅野真弓)が、父の再婚を納得するまでの心の葛藤を描く。6回シリーズ。
クラスの副委員長のマリコは、委員長の白石(木下清)と共に、わからずやの花千こと花村千太郎(岩上正宏)一味を、おとなしくさせようと努力している明るい生徒。
4歳のとき、母と死別し、新聞記者の父・大介(根上淳)とばあやのキヨ(近松麗江)の3人で暮らしていたが…。
主演の浅野真弓と木下清は、一昨年、少年少女の間に大好評だった少年向けSFドラマ「タイムトラベラー」の主役コンビ。この番組はファンの要望にこたえて続編も放送されたほど、二人の人気は大きく、今も担当者のもとへ"二人を共演させて"という希望が多く寄せられているという。
二人は"本当にうれしい。今度のはホームドラマですが、終始イキはピッタリでした"と共演実現を喜んでいた。
また原作者・高谷玲子は、昭和40年、肺ガンのため25歳の若さで死亡したが、この作品は彼女が中学3年生から20歳にかけて書き上げた処女作「静かに自習せよ」を脚色したもの。

荒野の王子(2月11日〜3月6日放送)

第1回(2月11日 北国朝刊)
海外少年冒険ドラマ。十七世紀のイギリス。ある旅の一座に、エラム(カーティス・アーデー)とパーフェクト(エリラザベス・ロビラード)という幼い兄妹が、病身の母(ジェーン・バリー)と共に加わっていた。病の重くなった母は、二人の子供に、実の父はモンマス公であると告げて死んだ。まだ見ぬ父をもとめて、二人の苦しい旅が始まる。

ぼくのおじさん(3月18日〜4月12日放送)

第1回(3月18日 朝日朝刊)
独特のタッチで笑いを誘う北杜夫原作、三枝睦明、水原明人脚色の少年ドラマ。
ぼく(大鹿純)は妹(塩崎由美子)と二人兄妹。ぼくにとって都合の悪い事は、妹の方がテストの成績がよく、ママ(伊藤友乃)にうけがよいことだ。ぼくは、教育ママの目を盗んでは、二階の部屋に居候をきめこんでいるパパの弟(藤尾年樹)のところへ遊びに行く。

昭和49年春〜50年春 午後6時のNHKの番組表

00こどもニュース 05少年ドラマシリーズ 30新八犬伝
45今日の番組から 50天気予報 57お知らせ

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45今日の番組から 50天気予報 57お知らせ

00こどもニュース 05少年ドラマシリーズ 30新八犬伝
45今日の番組から 50天気予報 57お知らせ

00こどもニュース 05あなたに挑戦 30新八犬伝
45今日の番組から 50天気予報 57お知らせ

00こどもニュース 05レンズはさぐる 30新八犬伝
45今日の番組から 50天気予報 57お知らせ

00こどもニュース 05歌はともだち 45ネットワーク
50番組 54天気

00レッツゴーヤング 40ふるさとアルバム 50番組 54天気予報

まぼろしのペンフレンド(4月15日〜5月1日放送)

第1回(4月15日 北国朝刊)
もしもこの地球上に、自分と同じ顔、同じからだつきの人間が現れたとしたら…。この作品は、雑誌でペンフレンドを求めた少年が、地球侵略を狙うインベーダーの計略にかかり、少年とまったく同じ顔つき、からだの機械人間(アンドロイド)にとってかわられる恐怖を描くSF。
(4月15日 中日朝刊)
恐怖のSF物語。中学2年の渡辺明彦(山賀祐二)は雑誌でペンフレンドを求める。数日後、大阪の女性から一通の青封筒が届く。中には「東京の事を詳しく教えて欲しい」と1万円同封してあり、返送するが、手紙はあて先不明で戻ってくる。
それから間もなく、明彦は、彼そっくりの人間につきまとわれるようになる。

ユタと不思議な仲間たち(5月6日〜5月8日放送)
(芸術祭出品用再編集版・10月19日17時45分〜18時45分放送)

第1回(5月6日放送 5月5日 中日朝刊)
岩手県下の金田一村周辺の伝説"座敷わらし"を扱った三浦哲郎の原作を早坂暁が脚色。現地でロケ。
工場の事故で父親を失い、母親と二人で東北の山の温泉にやってきた都会育ちの少年と、妖怪"座敷わらし"達との1年にわたる愉快で風変わりな交遊録。
出演は、熊谷俊哉、殿山泰二、伊藤幸子ほか。
10月19日放送分(芸術祭参加用 北国朝刊)
原作、三浦哲郎。父を失い、都会から東北の山深い村に移り住む事になった少年(勇太−ユタ−)の、さみしい心が生んだ幻想の世界の物語。ユタは、その地方の伝説の妖怪「座敷わらし」達と出会い、仲良しになる。
出演は、熊谷俊哉、伊藤幸子、殿山泰司、佐藤蛾次郎、辻村真人ほか。

おんぼろ車のドナおばさん(5月13日〜5月22日放送)

第1回(5月13日 中日朝刊)
バンコクに滞在中の父が病に倒れ、母が看病に出かける為、アレックス(ボギー・ディビーズ)、ペニー(ズーリカ・ロブソン)ネオミ(ローラ・ハートン)ロビン(マーク・ウォード)の4人の子供たちは、ひと夏をアイルランドのドナおばさん(ウェンティ・ヒラー)の家に預けられることになった。

悦ちゃん(5月27日〜6月19日放送)

5月23日 北国朝刊・テレビトピックスより
母と死別したかれんな少女が、父の再婚話に巻きこまれ、小さい胸をいためながらも、ついては願いがかなって、やさしい継母を迎えるまでの活躍を描く、獅子文六の名作「悦ちゃん」が、NHK少年ドラマシリーズ(月−水総合後6:05)として、27日から12回シリーズで登場する。
原作は昭和11年7月から新聞連載小説として発表されたものだが、このシリーズは三枝睦明によって現代風に脚色されている。
主人公の「悦ちゃん」に起用されたのは、名古屋市中区に住む市立正木小学校四年生の服部真由美ちゃん(9歳)で、悦ちゃん役公募に応じた300人から選ばれたかわいい少女。
ほかに共演は、作詞家のパパに沼田爆、ばあやに中村加奈子、デパートのお姉さん・静子に名倉美里、パパの再婚話の相手カオルさんに高橋蓉子といった顔ぶれ。収録は愛知県知多半島・野間海岸などで行われた。
第1回(5月27日 北国朝刊)
昭和11年7月から新聞連載小説として発表された獅子文六の原作で、三枝睦明が現代風に脚色したもの。母と死別した少女(服部真由美)が、父の再婚話に巻きこまれ、小さな胸をいためながら、ついに願いがかなって理想的な母親を得るまでを描く。

秘密の白い石(6月24日〜7月17日放送)

第1回(6月24日 北国朝刊)
スウェーデン放送協会が1973年に製作した児童劇シリーズ。
スウェーデンの小さな村を舞台に、白い小石を宝物のように大事にしている、仲間はずれの少女(ユーリア・ハーデ)がみなしごのわんぱく少年(ウルフ・ハッセルトルプ)と仲良くなり、二人で次々といたずら騒動をまき起こす姿を、生き生きと描いている。

風の中の子供(8月27日〜9月4日放送 火・水・木・月・火・水の変形パターン)

第1回(8月27日 朝日朝刊)
元気のいい善太(佐藤宏之)と三平(簾内滋之)の兄弟が無実の罪で警察に留置された父(安井昌二)の帰りを、母(稲垣光穂子)とともに待つけなげな姿を描く。
坪田譲治の同名の原作を、須藤出穂が脚色。6回シリーズ。
昭和11年、戦争の響きが少しづつ庶民の耳元に聞こえ始めたころ、小工場の共同経営者である青山一郎(安井)は、同僚の陰謀で公金使い込みの疑いをかけられ警察に保留される。

霧の湖(9月9日〜9月18日放送 再放送・翌年8月4日〜8月8日、12日(高校野球延長の為3日間延びた))

9月4日北国朝刊・テレビハイライトより
紳士が消えた?ナゾを追う少女の推理は?

NHKの少年ドラマシリーズに、サスペンスが登場する。9日から6回シリーズで始まる「霧の湖」で、物語りは夏の終わり、一人旅に出かけた少女が出会った中年紳士が、翌朝、霧の湖に姿を消してしまう。紳士は自殺したのだろうか。ナゾに包まれた湖を舞台に、ナゾはナゾをよんでいく…。ドラマはカンの鋭い少女・宇野久美子が、次々とこの事件のナゾを解いていく姿を追っていく。
九生十蘭の絶筆「肌色の月」を、子供向けドラマを手がけるのは初めてという砂田量爾が6ヶ月かかって脚色した力作で、毎回意外などんでん返しがある。音楽は大野雄二、演出は花房実。
出演は、主演の宇野久美子に上原ゆかり、中年紳士・大池忠平とその弟・孝平を一人二役で木村功がふんするほか、大池の妻・君代に中原ゆとみ、長男・隆に佐山泰三、バンガローの管理人・石倉に及川広夫、丸山刑事に高原駿雄、畑中刑事に杜沢泰文、小林巡査に里木佐甫良らが登場する。
9月16日北国夕刊・今週の顔より
子役も今や高校生−本格的に演技を勉強する−

子役で売った上原ゆかりが、NHK少年ドラマシリーズ「霧の湖」にレギュラー出演し、すっかり成長した所を見せている。
テレビ初出演は3歳のとき。東京の芦花中学を出て、今は東京都立青山高校の三年生である。東映のテレビ映画「風雲黒汐丸」をはじめ多くの連続テレビドラマで子役をつとめてきた。
しかし学業優先ということで、しばらく芸能界から離れていたが、芸能界の味が思い出されてきたのか、「自分の時間も比較的取れるようになったので、どこか劇団にでも入って演技を本格的に勉強したい」とのこと。
「小川真由美さんのアクの強い所が好き。女の悲しさを肌で感じさせるでしょ。いつまでもかわいい子供のイメージで見られるのっていやだわ」と十八歳になり、成長した"ゆかり"になったことを強調する。
昭和31年7月11日、東京生まれ。本名同じ。

空中アトリエ(9月23日〜10月9日放送)

第1回(9月23日 朝日朝刊)
竹川みづえ原作の「空中アトリエ」を土井行夫が脚色した少年少女向けのホームドラマ。9回3週にわたり放送する。
小学6年生のユリ(舟橋宏代)は素直で明るい少女だが、ママ(岩本多代)が少し変わっている。ママは絵をかきだしたら、どんな事が起きようともカンパスの前を離れない。しかも部屋の真中に脚立を立て、その上に登らないと絵がかけない。

少年カウボーイ(10月14日〜11月6日放送)

10月14日北国朝刊・テレビハイライトより
7人のカウボーイ活躍

NHK総合テレビの「少年ドラマシリーズ」では、今日14日から西部劇シリーズ「少年カウボーイ」を12回連続で放送する。
この番組は、おととし日本で上映されたジョン・ウェイン主演の西部劇「11人のカウボーイ」の続編と言えるもので、コロラドの大平原を舞台に、老牧場主亡き後、女主人を助けて牧場を守る10代の7人のカウボーイの活躍を描いたオール・フィルム作品。アメリカのワーナー・ブラザーズテレビの制作によるもので、毎回完結となっている。
二ヶ月にわたる牛の大群輸送の長旅で、西部男としてたくましく成長した少年たちが強盗や牛泥棒の出現など、次々と牧場に巻き起こる苦難を、協力して乗り切っていく。
出演は、牧場主アンダーソン婦人にダイアナ・ダグラス、牧童頭・ナイリンガーにモーゼス・ガンら演技派がふんしており、7人のカウボーイには、エー・マルチネス、ロバート・キャラダイン、ショーン・ケリー、ケリー・マクレーン、クレイ・オブライエン、クリント・ハワード、ミッチ・ブラウンらがふんしている。

二十四の瞳(11月11日〜11月20日放送 再放送・翌年12月22日〜12月27日)

第1回(11月11日放送、11月10日 北国朝刊)
昭和初期、小豆島の小さな村の分校に赴任してきた女教師・大石先生と十二人の生徒との、美しい心のふれあいを描いた壷井栄の名作。田中澄江の脚色でおくる(今週と来週の6回連続)。大石先生を演じるのは杉田景子。
昭和3年4月、小豆島の小さな村に若い女の先生が赴任してきた。洋服を着て自転車で通勤する大石先生(杉田景子)に、村中の目が光った。
再放送時(昭和50年12月22日 北国朝刊)
昭和の初期、小豆島の小さな村の分校に赴任した女教師・大石先生と十二人の生徒との、美しい心のふれあいを描いた壷井栄の名作を6回シリーズで送る。
大石先生を演じているのは杉田景子。ほかに下条正巳、露原千草、武智豊子、文野朋子、そして劇団「若草」「こまどり」「ひまわり」の子供達が出演する。

アルプスのスキーボーイ(11月25日〜12月18日放送)

11月21日北国朝刊・テレビハイライトより
NHKの「少年ドラマシリーズ」はアルプス連峰が一望できるマッターホルンのふもと、スキー場で知られるサンルーカ村を舞台にした、スリル満点のドラマ「アルプルのスキーボーイ」を25日から12回連続で放送する。イギリスATVの制作、監督はマイケル・ファガーソン、脚本・ボブ・ベイカー、ディブ・マーティン。
内容は、スキー訓練の為サンルーク村の叔父夫妻の元へやってきた少年ボビーが、そこで少女・サディと友達になり、次々とまき起こる事件を得意のスキーにものをいわせて解決していく姿を、スリリングに描いたもの。
全編通して、スイスの美しい冬景色がたんのうできるのと、すばらしいスキー技術が披露されるのが見どころ。主役のボビーを演じるのはティープ・ハーディスで、ロンドン生まれの17歳。少女・サディ役はマーゴ・アレクシスでカナダ育ち。ボビーの兄ジャンは元フォーク歌手のロバート・コルビーらが演じる。
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